構造用合板

カテゴリー:上棟・大工工事

概要

構造用合板は耐力壁や耐力床等の用途に、主に以下の場所で使われます。
  • 壁の下地
  • 床の下地
  • 屋根の下地
上記の様に、木造住宅のほぼ全体に渡って使用されており、住宅の耐震性・耐風性・気密性・防音性に対して、大きな位置を占めています。
実際に構造用合板無しでは住宅を建てるのはほぼ不可能であり、東日本大震災では構造用合板の工場が多数ある東北が被害を受けたため、東日本では多くの建築中の住宅工事がストップする事態となりました。

構造用合板に類似する部材として、各種ボード類があります。
有名なものでは、大建工業株式会社の「ダイライト」や吉野石膏の「タイガーボード」(石膏ボード)があります。
ダイライトは主に外壁の下地に、タイガーボードは内壁の下地に使われます。
但し床や屋根の下地は、ほとんどの場合、構造用合板が使われます。

構造用合板のメリット・デメリット

構造用合板のメリットはボード類に比べて比較的安価である点です。
但し、ベニヤを張り合わせたものであるため、火には弱いという性質があります。
また、ダイライトに比べれば通気性や強度も落ちます。
そのため、外壁の下地材には、構造用合板よりも強度が高く、耐火性に優れているダイライトが多くの場合で使われます。
但しダイライトは価格が高めであるため、特に強度、耐火性が最も必要な外壁以外では構造用合板を使うなど、建築会社は適材適所で使い分けています。

構造用合板や類似するボード類の重要性としては、現在の木造住宅は「家は壁で支える」というツーバイフォー(木造枠組壁構法)の概念があるためです。
まさに、現代の住宅は壁が家を支えているのです。

構造用合板のデメリットとしては、特に外国製のものなどには今でも「ホルムアルデヒド」が使われているものがあり、場合によっては「シックハウス症候群」になる可能性があるだけではなく、ホルムアルデヒドはWHOの下部機関である国際がん研究機関によりグループ1の化学物質に指定されており、発癌性があると警告もされています。
日本製の構造用合板はまずそのような劣悪なものはないはずですが、建築会社の都合によるコスト削減や、東日本大震災後の構造用合板不足時に外国製のものをやむを得ず使用した場合などは、注意が必要です。
内装やシステムキッチン、バス・トイレなどとは異なり、意外にも建築会社は建築用部材については、殆ど皆無と言ってもいい程、詳細な説明は行いません。
そのため、定期的に建築中の家に足を運び、構造用合板や柱などの製造会社や型番を記したシールなどを写真に撮っておく方が、後々問題が起きた時の事を考えると無難かと思います。
※ある程度名の知れた日本のメーカーであれば安心してもいいでしょうが、外国製であれば念のため品質上の問題を起こしているメーカーではないかを、インターネットなどで調べたほうがいいかもしれません。
または、建築会社との打ち合わせの段階で、使用する部材のメーカーや型番までを詳細に開示するように要求してもいいでしょう。

公開日時: 2013年01月23日  23:11:06

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