注文住宅のポイントと心構え(2)住宅ローン編

カテゴリー:心構え

住宅ローンの審査の結果次第で住宅が購入できるか(建てられるか)どうかが決まります。
良い土地を見つけ、住宅の間取りを考えていても審査に落ちればそこで終わってしまいます。
もちろんいくつかの銀行で仮審査を実施することになりますが、個人信用情報や年収など審査基準はどの銀行も大差がないため、概ねどこも同じような結果になります。
銀行によって減額される金額、つまり自己負担額が少し異なる程度です。

仮審査前の心構え

仮審査の結果で住宅着工するかどうかが決まってくるため、仮審査は重要です。
土地から購入する場合は、土地代決済後の着工になり土地のローンの本審査にも繋がります。

消費者金融や銀行ローン、クレジットカードのキャッシングはすべて完済します。
リボ払いについても完済して、カード自体を解約しておく方が無難だと思います。
キャッシングの額はそのままローンの融資額の減額分として加算されるか、キャッシングの金額次第では仮審査で落とされる可能性もあります。

次にこれはどうしようもないことですが、クレジットカードなどの支払い遅延(延滞)を繰り返し、クレジットカードの契約更新を断られている場合、個人信用情報に記録されている可能性があり、融資を断られる可能性が高まります。

必ずしもそうとは言えないのは、カード会社独自の基準でブラックリストを作り、契約更新の可否を判断している場合がある点です。
そのためクレジットカードの契約更新が断られている方や、新たなクレジットカードの審査が通らない方でも、住宅ローン審査には影響がない場合もあり、初めから諦めることはありません。

但し住宅ローンの仮審査に落ちた場合でもその理由が開示されるわけではないため、真相は不明のままです。

1つの目安としては審査自体には落とされず減額された場合には個人信用情報には大きな問題はない可能性が高いのではないかと思います。
一般的に信用を何よりも重視する銀行融資において、個人信用情報に傷があれば一発アウトでしょうから。

仮審査通過後の心構え

めでたく仮審査を通過すれば、土地代決済(土地ローンの本審査)、そして住宅着工です。
住宅着工から本審査までの間は概ね4ヶ月程度ですが、この間も気を抜けません。
消費者金融での借り入れはもちろん、新たなクレジットカードの契約や、ローンでの車などの大きな買い物も控えるべきです。
特にキャッシングは経済状況が逼迫していると銀行側に判断される恐れがあり、本審査で減額される要因になりかねません。
住宅の着工の時点では、多くの場合仮審査時の融資額ギリギリでの予算での住宅建築プランが組まれているため、本審査で減額になればそれはそのまま自己負担になってきます。

数十万円程度なら、裏技で地震や火災保険のプランを調整すること(例えば仮審査時には40万円で組み込み、実際には20万円のプランに変更する等)で捻出することができますが、数百万円などの大きな額は無理です。
フラット35以外は、一般的に100%融資ではないはずですので、自己資金は数百万程度は用意されているとは多いますが、念のため多めに自己資金を用意しておくべきでしょう。
逆に言えば自己資金をすべて使わなければならないような、ギリギリの住宅ローンの借り入れは避け、自分たちの経済状況に即した住宅プランを建てる事が無難です。

難しいのは無難に行っても予期しない負担増は発生し得ますし、ギリギリのプランでも何も問題なく本契約まで進む事もあり、どうなるかは神のみぞ知るですが、上述したように本審査に影響するような事さえしなければ、心配しすぎることはないかと思います。
突然の解雇や勤務先会社の倒産などは、ある意味誰にでも起こりうる可能性はあり、心配してもどうしようもありません。

公開日時:2015年02月11日 12:10:59
最終更新日時:2022年09月15日 08:02:19

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