指紋認証キーと鍵の比較(メリット・デメリット)

見出し:家のセキュリティ

2014年07月06日

玄関ドアに指紋認証キーを使用するケースも増えてきているようです。
私の家も玄関ドアは指紋認証キーです。
とはいえ、指紋認証キー付きのドアであっても、従来の鍵も付いているため、場合によって使い分ける事ができます。
3年ほど使って来たので指紋認証と従来の鍵との比較をしてみたいと思います。

指紋認証のメリット・デメリット

メリット

何と言っても自分の指が鍵であるため、忘れたり、落としたり、盗まれたりしません。
また、家族全員の指紋を登録しておけば、家族ならだれでも開錠ができ、物理鍵のように複製したり、予備を保存しておいたりする必要がありません。
また、鍵穴はないためピッキングされる心配もありません。

更に、一般的には指紋は50個から100個程度は登録できるため、両手を登録したり、複数の角度で登録しておくことで、誤認証することはほぼ無くなります。

10キーでの認証番号での開錠も可能であるため、万が一認証が上手くいかない時や、留守中に親戚が遊びに来た場合などは、電話で認証番号を教えてあげれば、指紋の登録者以外でも開けることができます。
もちろん認証番号はいつでも変更が可能です。
生体認証はデジタルキーの中でも、例えばPKI(公開鍵基盤)と比べても、はるかに強固な認証方式です。

デメリット

指紋認証システムは、指が乾燥していたり、濡れていると認証が成功しにくいという特徴があります。
特に冬場や雨の日などは、認証に成功するまでに数回認証を試行しなければならない場合があります。
また、乾燥肌の人などは、そもそも使用できない可能性もあります。

更に、指紋認証キーは電池で動作するため、電池切れになると外から角型電池を使用して電気を供給する必要があり、頻繁にではないにしろ(1年に1回くらい)、電池切れの場合を常に想定して、準備しておく必要があります。

また、指紋認証システムは電子機器なので壊れないという保証はなく、もし突然故障して通電しなくなったり、プログラムが正常動作しなくなれば、物理的に鍵を壊したりなど、大掛かりな対処が必要になる可能性もあります。
この点、鍵はピッキングで開けることができ、交換も比較的容易です。

鍵のメリット・デメリット

メリット

物理鍵は、外出時には常に持ち歩く必要があり、落としたり、盗難に合う危険はあるものの、鍵の装置自体が故障や破損する心配はほぼ無く、外出時の鍵の施錠を忘れなければ、特にセキュリティ上の不安や不便を感じることはありません。
但しセキュリティを考慮すれば、鍵は1つのドアに2箇所以上設置すべきです。

デメリット

まず、セキュリティという点では、ピッキングされる恐れがあります。
ドアに鍵を2箇所取り付け、2箇所共に施錠しておけば、通常は空き巣等による被害は避けられるとは思いますが、例えば玄関ドアが塀や木々で死角になるような住宅では時間をかければピッキングで開けることは可能であるため、完全に安心はできません。
更に鍵は複製できるため、合鍵を作っていた場合、第三者が何らかの手段でそれを手に入れれば簡単に出入りが出来てしまいます。
また鍵はいくつでも複製したり、人に渡すことができるため、当然ですが信頼出来ない人が入手できないように厳重な管理が必要です。

また、鍵を落としたり、盗難に合う可能性もあり、その場合、家に入るためには鍵屋を呼ばなければならず、更にセキュリティ上、鍵を交換しなければならないという事態も起こりえます。

従って、物理鍵のデメリットは指紋認証キーのメリットとは正反対で、「紛失」「盗難」「複製」の危険性がある事です。

まとめ

これらをまとめて表にすると以下のとおりです。

指紋認証キー
メリット
  • 鍵を紛失したり盗難、複製されることが無い
  • 基本オートロックなので施錠し忘れる事がない
  • 認証番号でも開錠できる
  • 装置自体が壊れにくい
  • 誰でも使える
デメリット
  • 乾燥肌や濡れた手では認証が通りにくい
  • 体質によっては使えない人がいる
  • 装置は精密機器なので故障する可能性がある
  • 電池の消耗で動作しない場合がある
  • 認証番号が漏れれば誰でも開錠できる
  • ピッキングされる可能性がある
  • 鍵を紛失したり盗難、複製される危険性がある
  • 鍵を施錠し忘れる可能性がある

公開日時:2014年07月06日 01:01:42
最終更新日時:2024年01月17日 17:13:37

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