擁壁・駐車場
カテゴリー:外構工事
擁壁
丘陵地など、敷地に高低差があったり、切土や盛土の造成地には、擁壁を作る必要がある場合があります。
擁壁を構築するタイミングについては、敷地の土が崩れたり、流出する可能性のある場所、あるいは重要な箇所は基礎工事の前の段階(一般的には造成時)に構築します。
しかし、庭や駐車場など、直接住宅を支える事に支障がない箇所は、外構工事時など、後回しになる場合があります。
また、古い土地では、古い擁壁をそのまま利用し、外構工事時にフェンスなどを設置し、一部を補修、補強するだけの場合もあるでしょう。
そのため、擁壁工事の内容や施工時期は土地の状態によって様々です。
主な擁壁の種類と特徴
鉄筋コンクリート
現在では最も一般的な擁壁の種類です。
施工は基礎工事と同様に、鉄筋を配筋をして型枠にコンクリートを流し込み、養生します。
頑丈ですがコストが高めです。
コンクリートブロック(CP型枠)
専用の擁壁用のコンクリートブロック(CP型枠)を使用します。
鉄筋コンクリート型に比べてコストは低めですが、強度も低くなります。
なお、擁壁として使用できるのは、一般的なブロックよりも厚みのある、擁壁専用のブロックであるCP型枠と呼ばれるタイプとなり、また擁壁の高さは3メートル以内と定められています。
それ以上高い擁壁は鉄筋コンクリートの擁壁が必要です。
※CP型枠は3メートルまでの垂直施工が国土交通大臣から認可されています。
間知石練積み(石積み)
一昔前に主流だった方法になりますが、現在この種類の擁壁の施工はあまり見かけません。
但し自然石を使用するため、強度があり、風化にも強いのが特徴ですが、コストは高くなります。
なお、数十年以上前に造成された土地はこの方法が取られている場合が多く、少し補修すればそのまま使用できる場合が多いです。
駐車場
駐車場の施工は、多くの場合、擁壁も完成し、ほぼ外構工事も終盤の頃に行われます。
造成地の場合、擁壁の一部を切り崩して玄関階段や玄関ポーチ、駐車場スペースを確保する場合がありますが、その場合、住宅の基礎(特に深基礎)と車が干渉しないように、設計や施工には特に気をつける必要があります。
また、水はけを良くするために溝を付けたり、滑り止めのために滑り止め処理も大切です。
また狭小住宅の場合は駐車場への出入りに無理が無いかをよく確認しておく必要があります。
これは正面道路の幅や近隣住民の建物やバイクなどの障害物の干渉の有無も含めて確認する必要があり、実際に現地で確認しないと分かりません。
特に大型車を所有の場合や所有の予定がある人は注意が必要です。
公開日時:2013年11月25日 20:45:02