地縄張り・遣り方・水盛

カテゴリー:遣り方・水盛

土地の整地が終わったら、いよいよ住宅の着工です。
※整地自体は着工ではなく着工前の下準備です。
ここからようやく「家」が具体的に形になって行きます。
基礎工事の前に家の場所を決める地縄張り、遣り方、水盛を行います。

地縄張り

設計図の配置図、平面図に基づき、敷地上に紐などで実際の建物の位置を定めます。
そしてこの地縄張りを基に遣り方や水盛が行われます。
従って住宅が建つ位置がこの作業で決まってしまうため、設計段階では分からなかった問題等が発覚、懸念される場合はこの段階で変更を相談する必要があります。

遣り方

着工後に初めに行うことは「遣り方」と呼ばれる、住宅を立てる場所に杭や貫き(木の枠板)で柱や壁の位置を大まかに決める作業です。
具体的には家の柱(角)となる部分の少し外側に杭(水杭)を挿し、その杭の周りを貫き(水貫き)で囲み、家の形を決めます。
これを行うことで、家の大体の大きさ、リビングやキッチン、トイレの位置などが何となく分かるようになります。
まさに設計図が実際の土地に描かれ、具現化した感じがします。

水盛

水杭と水貫きが終わったら、次に「水盛」と呼ばれる、家の水平を確保するために、水貫き板に「水糸」を貼り、水平性を確認する作業を行います。
当然ですが家は水平でなければならず、そのためには基礎も水平でなければなりません。
そのためこの水盛の作業は非常に重要です。

ちなみに遣り方、水盛は基礎工事が終わると取り除かれます。

公開日時:2013年01月12日 10:16:12

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