湿地帯について

カテゴリー:土地探し

湿地帯というのは、沼や池、川があった所を埋め立てた土地を指しています。
一見普通の土地のように見えますが、古地図を見ると実は昔池だったという場所もあります。
これは不動産屋が事前に知っている場合もあれば、その事実を知らないほど昔に埋め立てられた土地(隠れ湿地)もあります。

関東で言えば、千葉県や東京都東南部は江戸時代は海や川だった場所が多く、多くが埋立地です。
そのため、東日本大震災でも千葉県浦安市では実際に多くの地域が液状化現象に襲われており、もし首都直下型地震が発生すれば、東京都東南部の辺りも多くで液状化現象が発生すると言われています。

液状化の危険性があるのは都市部だけではありません。
郊外にも昔沼だった土地や川だった土地は点在しています。
東日本大震災の時に埼玉県久喜市の一部の土地だけが液状化した事象はまだ記憶に新しいと思います。
このような局所的な液状化は、殆どが沼や川、田んぼの埋立地である事が原因です。

土地の選び方としては、実際には液状化の可能性のある土地などは、どんなに安くても論外でしょう。
好き好んで地盤の弱い湿地に家を建てる人はいません。
しかし古地図に載っていないような地域や、周りに池や川の埋立地である事実を知っている人がいないという土地も多くあります。
ただこれは、事前にしっかりと地盤改良工事をすれば、防げる可能性が高い問題でもあり、運悪く地質調査の結果、湿地の埋立地である事が判明した場合は、しっかりとした地盤改良工事を実施することが、重要です。
この事の価値は、東日本大震災時の千葉県浦安市の事例を見れば明白ですね。

公開日時:2012年06月01日 22:52:28

注文住宅の予備知識一覧に戻る

「土地探し」に関する他の記事

このページのトップに戻る