出窓の結露対策を考える
見出し:結露対策
2014年10月20日
何故結露が起こるのか?
窓の結露は外と室内の温度差が大きいと発生します。外気によって窓のアルミサッシが冷え、室内の空気(水蒸気)が窓枠で冷やされて液体化します。
これは冷たいビールを注いだコップの外側に多数の水滴が付くのと同じ原理です。
つまりアルミの熱伝導率の良さが原因です。
特に冬場の浴室の真上の部屋などは温まりやすいので結露が頻繁に発生する可能性が高いです。
結露が発生すると湿気となり、カビを誘引します。
また酷い結露の場合、窓枠から水が流れ出し、出窓に置いているパソコンや本などを濡らす可能性もあるので要注意です。
かといって出窓はパソコンを使ったり、本を並べるのに便利で、何も置かないのは何となくもったいないですね。
なお、最近のサッシはアルミ製も含めてペアガラス(複層ガラス)なので、ガラス部分が結露するのはあまり見ないですが、サッシ部分(アルミ部分)が結露しやすいのです。
結露対策
一般的な結露対策は、吸水性のあるテープをサッシに貼り、水を吸収して漏れ出ないようにして防ぎます。でもこれは、テープを頻繁に取り替えなければならず、放っておくとやはりカビの温床にもなります。
そもそも結露ができない部屋が理想ですが、最近は少し値段が高いですが樹脂製のサッシが結露になりにくいために人気です。
樹脂製の窓枠は、アルミに比べて熱伝導率が低いので外気によって冷やされず、結露になりにくいと言われており、これから家を建てる人にはベストな選択でしょう。
※樹脂製はアルミに比べて熱伝導率が約1000分の1です。
なお、すでにアルミ性のサッシの住宅にお住まいの場合は、ある程度の工事費がかかりますが樹脂製のサッシに交換するか、こまめに窓を拭くのが衛生的にもベストかもしれません。
備考
ちなみに、万が一のためにコルクマットを敷いておくのもありかと思います。コルクマットは100円均一ショップでも売っているので、コストも殆どかかりません。
なお、コルクマットは被害を受けにくいようにできるだけ厚めのものがいいでしょう。
コルクマット以外でもプラスチック製の台の上に置くなどで最悪の事態は避けられます。
公開日時:2014年10月20日 12:44:10