結局、注文住宅と建売住宅はどっちが安いのか

見出し:住宅建築予算

2013年11月16日

結論から言えば、まともな家を手に入れるなら、注文住宅の方が安くなる場合の方が多いです。
※「まともな」というのは、住宅の建材の品質や装備、立地(山間部、周囲にスーパーなどがなく非常に不便)を無視すれば激安の物件はいくらでもあるからです。

注文住宅は高いイメージがありますが、私も最初は建売に比べて高いと思っていました。
しかし実際にはそうでは無いのです。

というのも、建売住宅は見えないところでコストを抑え、出来るだけ安く建てて、このくらいなら売れるだろうというギリギリの価格設定で売りに出します。
つまり、建築会社にとっては儲けが大きいのです。
そして売れなければ段々と価格を下げて行きます。
そのため、物件によっては当初の売り出し価格と最終価格では、倍以上価格が違う事も珍しくありません。

それに対して、注文住宅は住宅建築の請負契約時に支払価格が決まります。
契約内容にもよりますが、その後は建築会社側の都合で勝手に価格を上げる事は出来ません。
というのも、住宅ローンの借入額は住宅建築請負契約時に建築会社側が提示した金額を基に決め、仮審査をします。

従って、仮審査時と本審査時に借入額が違うと再審査が必要になってしまいます。
これは建築会社にとってもリスクになります。

また、注文住宅は施主が毎週、あるいは毎日でも足を運び、進捗状況を確認出来るため、見えないところで手を抜いたり、コストを下げるために契約にない素材や建材を使う事も出来ません。
もちろん、施主は細かなところも写真に撮り、残しておく事が出来ます。

業者によって程度の違いはあれ、建売と注文は細かな品質に違いは必ずあります。
※もちろん大工さん自身はプロですし、自分の仕事に誇りを持っているので、建売、注文で差別する事は無いと思いますが、前提として建売は見えないところの素材や、間取り、使い易さ等で注文より質や配慮が落ちる可能性があるということです。

そして注文住宅は上述したように始めから価格は決まっていますし工期や引渡し期限も決まっています。
期限までに引渡しが出来ない場合は、その分の施主の損失を建築会社側が負担しなければならず、自ずと住宅建築に対する緊張感が違います。

私の場合は、上棟の直前に東日本大震災が発生し構造用合板が不足しましたが、他の恐らく建売の現場から構造用合板を回して来てもらい、優先的に建ててくれました。
また、グラスウールの断熱材も不足したため、急遽、割高な発泡ウレタンの吹き付けにしてくれました。
また、システムバスやシステムキッチンも納入の目処が立たないパナソニック製からヤマハ製に変更してくれました。
これらの事例からも、いかに建築会社が納期に必死かが分かります。

そして価格はというと、オプションにもよりますが注文の方が遥かに安いのです。
と言うのも、建売は建てた後に価格を決め、そこから客と値引き交渉になります。

しかし注文は建てる前に価格を決め、また契約してもらえるようにギリギリの見積をします。
そして一旦請負契約時に提示した価格は原則変えられません。
だから施主側も安心なのです。

以上、述べてきたように、建売やましてや中古物件に比べたら注文の方が断然お得な場合が多いのです。

公開日時:2013年11月16日 03:25:41

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