構造用合板の東日本大震災の影響

見出し:地震の影響

2011年03月23日

東日本大震災後に足場を組み、上棟の手前まで来ましたが、建築会社からの正式な連絡はまだ無いものの、構造用合板の不足による影響が出そうな気配です。
上棟間近の震災であったため既に必要な建材は確保しているものと思っていましたが、そうではないようです。
合板の不足の背景として、多くの合板工場が石巻付近に集中しており、その殆どが津波により破壊された事に加え、政府が避難民のための仮設住宅の建設のため、日本中の合板の納入を押さえた事にあります。
これにより、殆どの現在建築中、建築予定の方の工事はストップし、建築会社も大きな打撃を受ける可能性があります。
小さな建築会社は倒産の危機さえあります。
確かに、家を失った方の為の仮設住宅は優先されるべきですが、それによって地震による直接的な被害を受けていない地域にも打撃を与えてもいいというわけではないと思います。
そのあたりのバランスは経済的損失を最小限に留めるよう、政府にはコントロールする義務があります。
合板の供給がいつ回復するのかは今のところ不明ですが、輸入品なども含めて、1ヶ月くらいはかかりそうな気がします。
その間、建築中の家はブルーシートをかけ、傷まないようにケアしてくれるとしても、錆など多少の傷みが発生しないという保証はありません。
また、金銭面でも土地先行融資なので引き渡し時期が延びると、それだけ家賃と土地のローンをダブルで払う期間が増え、自己資金を圧迫する事になります。
自分の場合月に20000円と少しですが、毎月20000円余分に払うというのは、2歳の子供がいる一般家庭にとってはかなり痛いです。
さらに土地先行融資には土地決済から家の決済までの期限が設けられています。
但しこれは銀行での土地の本契約時に8ヶ月以内と口頭で言われただけで、それを過ぎた場合にどうなるかの説明はありませんでした。
そのため厳格な決まりではなく、銀行と建築会社との間のローカルルール的な位置付けかもしれませんが、遅れそうな場合にその理由を説明すれば銀行側が快く延長してくれる類の事かは知りません。
いずれにしても合板を大量に緊急輸入するなど、政府が早期に対策を講じてくれなければ、被害は拡大しそうです。
政府が買い占めをしてどうするのかという感じです。

なお、3月22日に行われた「「東北地方太平洋沖地震復旧復興に向けた合板需給情報交換会」」では今週からの構造用合板の国内の他工場の増産により、合板の安定供給が可能となるとの見解が示されています。

4.主な結果
供給サイドでは、被災した施設の構造用合板の生産量は全体の4分の1程度であり、国内の他工場の増産で対応していく。これにより仮設住宅や緊急復興需要にも十分対応できるレベルになることをホームページ等で公表。今週から順次出荷される見込み。
震災直後は流通が止まった状況であったため需要者に不安があったが、供給が回復すれば不安は払拭。そのためには供給側からの積極的な情報提供が重要。
国への要望として、合板の安定供給が可能であること等の需給情報の提供、原木の円滑な供給の確保等。
震災による全国の木材需要の先行きを見通すことは難しいが、当面は仮設住宅用資材の供給が重要であり、従来の取引関係で円滑に手当てできるよう関係業界団体間や行政との間で情報交換に努める必要。
また、投機的な売買等が起こらないよう十分監視する必要。
ソース元:林野庁/平成23年(2011)東北地方太平洋沖地震の被害と対応~「東北地方太平洋沖地震復旧復興に向けた合板需給情報交換会」の結果について~

「震災による全国の木材需要の先行きを見通すことは難しい」とも記載されており、状況はよく分かりませんが、合板の供給不足は早い回復をすることを願います。
ただ、増産した分を殆ど仮設住宅用に回したら結局同じことですが。

--追記--
日本合板工業組合連合会の東北地方太平洋沖地震に関する声明―被災地復旧及び住宅建設のための合板の安定供給について―にはもう少し具体的な記載がありました。

被災地以外の組合員企業が保有する、地震発生前の本年2月末日時点の国産針葉樹構造用合板の在庫量は約8万6千立方メートル(3×6×12ミリ換算で約430万枚)でありました。

被災地以外の組合員企業による国産針葉樹構造用合板の月間最大生産能力は、約16万立方メートル(同約800万枚)であります。

これは減産していた平成21年度の月間平均出荷量である約15万6千立方メートル(同約780万枚)と同程度となり、仮設住宅や緊急復興需要にも十分にお応えできるレベルかと考えます。

今回、国土交通省から(社)住宅生産団体連合会に対して供給要請のあった、概ね2ヶ月で約3万棟の応急仮設住宅の建設に必要な合板の需要量は、林野庁試算値で約1万2千立方メートル(同約60万枚)と見込まれています。

声明によると震災前の在庫は約430万枚、被災地以外の月間最大生産能力は約800万枚、応急仮設住宅に必要なのは2ヶ月で約60万枚との事なので、流通量が元に戻るのは意外に早そうです。
結構減産していたのですね・・・。
とりあえずホッとしました。

公開日時: 2011年03月23日  12:55:00

注文住宅ブログ記事一覧に戻る

「地震の影響」に関する他のブログ記事
  • 構造用合板の東日本大震災の影響
    公開日時:2011年03月23日

このページのトップに戻る